笑顔の実り。 vol.112(令和5年11・12月号)
いしがき ただよしさん|72歳
河南町山城地区 石垣 忠吉さん
直売所で出会う人々との交流を大切に
直売所で出会う人々との交流がなくてはならない日常
石垣さんは、定年後から「あすかてくるで」の出荷者として少量多品目の様々な野菜や果物を出荷されています。今後も年間を通じて出荷品種を増やしていきたいと意欲的に出荷に取り組まれている石垣さんにあすかてくるでへの出荷と農業についてお話を伺いました。
就農したきっかけは?
定年前までは地元企業に勤めており、農業は家庭菜園と、家で代々やっている水稲栽培の田植えや稲刈りといった農繁期の手伝いは続けていましたが、本格的に就農したのは定年退職してからです。ちょうどその頃支店で農産物直売所「あすかてくるで」の出荷者募集の説明会が行われており、それに参加したことが就農のきっかけになりました。説明会を聞いて「自分もやってみたい!」と思い、現在は「あすかてくるで」の出荷会員として「あすかてくるで」羽曳野店に出荷しています。
「あすかてくるで」への出荷について
一番初めは、元々子供のためにと栽培していたイチゴを出荷してみようと考えました。出荷するため、より良いイチゴにしたいと思い、近所の農家の皆さんに改めて栽培のコツを教えてもらいました。そして今から約10年前に初めてイチゴを「あすかてくるで」に出荷しました。自分の育てたイチゴを買ってくれる人がいるのかどうかすごく不安でしたが、心を込めて育てた農産物が初めて売れたときの喜びは今でも忘れられません。
最初のイチゴの出荷が終わり、次は何を育てようかと新しい農産物に挑戦していきました。ハクサイ、キャベツ、マメ類…など年間を通じて少しずつ栽培品目が増えていって、今では年間36品目を出荷しています。栽培から収穫、「あすかてるで」への出荷作業も全部自分でやっていますが、収穫した新鮮な野菜は、近所に住む娘や孫などの家族も喜んでくれるのでやりがいがあります。
最近特に力を入れているのがサヤインゲンなどのマメ類です。サヤインゲンは意外とデリケートな野菜で、水分の量や気温によって曲がってしまい綺麗なまっすぐな形のものを作るのが難しく、害虫対策も大変で試行錯誤しながら栽培しています。
今年の夏はナス、キュウリ、ピーマンの売れ行きが良く嬉しかったです。「あすかてくるで」から完売のメールが届いたときは本当に嬉しく、毎日のやりがいに繋がっています。
地域農業について
近年、実行組合の人数が減っています。実行組合の人数が減ると地域の農地の管理に手が回らなくなり、荒れた田畑も増えてきています。このあたりの地区でも実行組合も昔と比べて半分の人数になってしまいました。後継ぎ問題もそうですが、地区に農業をしている若い人がなかなかいないので今後どうしていくか難しい問題です。
今後の目標について
今年、JA大阪南の農業塾に参加しています。予備知識がある農業経験者だからこそ学べる部分もあり、改めて再確認でき、実践と比べて学ぶことが出来ているのですごく勉強になります。
また新たな栽培方法や品種などを知るキッカケにもなっています。私が行う少量多品目栽培には、「新しい品目・品種に挑戦できる」「小規模農家でも可能」「リスク分散」「旬のものや来店客のニーズに対応して、毎年作付けを変えていける」などのメリットがあります。栽培・出荷作業・引取など自分一人で効率よく行えるように考えるのも楽しみの一つで、現在、50品目を出荷することを目標に掲げて、頑張っています。今後は果物系をメインに増やしたいと考えていて、来年はスイカ、プリンスメロン、ズッキーニの栽培に挑戦してみたいと思っています。
「あすかてくるで」に出荷を始めてから忙しい日々が続いていますが、同じように出荷する農家仲間や直売所のスタッフさんとの交流が今ではなくてはならない日常です。