笑顔の実り。 vol.108(2023年3月)
みなみの ゆたかさん|72歳
羽曳野市広瀬地区 南野 寛さん
丹精込めて農産物を育てていきたい
農業を始めたきっかけについてお聞かせください。
小さい頃から父の農作業を手伝っていて、中学生の頃は忙しい父に代わって耕運機で耕したり田植えの段取りをしたりしていました。子供時代で一番記憶に残っていることは、私が中学2年生の時、大雪で、当時ナスを育てていたビニールハウスに雪が積もってしまい、夕方から夜中まで家族総出で雪下ろしをしたことです。雪を下ろしたと思ったらまた積もる、の繰り返しでしんどい作業でしたが、学校の帰り道に雪の重さでペシャンコになったハウスを見かけて、「大変やけどやらなあかん!」と思いました。その時に農業の大変さと、農業で食べさせてくれている親に感謝やなと感じました。学校を出て、製造業を始めたことで一度農業から離れていましたが、今から17、8年前ごろから改めて農業を始めました。昔農業をしていた時からブランクがあったので、親戚やご近所の方に聞いて様々なことを教えてもらいました。また、農協の農業塾にも参加して肥料や栽培の基礎知識を学びました。ちょうど、「あすかてくるで」羽曳野店が出来た頃で、しばらくしてから私も出荷するようになり、現在も引き続き「あすかてくるで」羽曳野店に出荷しています。
農業をしていて大変だったことはなんですか。
出荷し始めてすぐはなかなか売れなくて苦労しました。しかし、地域の先輩たちからアドバイスをもらったり、出荷者同士で交流して情報を得たりと経験を積んでいくうちに、売れるようになり、ありがたいことにオクラが1日に600本売れたこともありました。当時は少しずつ栽培し、品目を増やしていましたが、昔は広瀬地区でもイチジクを作っている人が多く、周りに経験者がいたこともあり、私もイチジクの栽培を始めました。始めは実がなかなか大きくならず失敗もありましたが、ご近所の方から枝を分けてもらったり、枝のはらし方を見せてもらったりとアドバイスを頂いたことで、徐々に良いものを作れるようになりました。今でも、大きく立派に育ったイチジクを収穫できた時は本当に嬉しいです。
農業を行う上でのこだわりをお聞かせください。
季節に対応した幅広い農産物を直売所に出せるように少量多品目で栽培していることと、ふかふかの土になるようブレンドしている土づくりがこだわりです。経験を積んでいくうちに、土づくりの大切さを実感したので、JAの営農経済センターに聞いたり、TACに聞いたりして、作物によって配分をかえています。籾殻堆肥、牛ふん、鶏ふんを自分でブレンドして、いろいろ試行錯誤しながらオリジナルの土づくりをしています。どれだけたくさん出荷しても、美味しくないとお客さんに買ってもらえません。お客さんにファンになってもらいリピートしてもらえるようにこれからもこだわっていきたいと思います。
農業をしていて嬉しかったことはなんですか?
丹精込めて育てた農産物が大きくなり収穫出来ることや「あすかてくるで」に出荷した農産物が売れたときの喜びは計り知れません。
また、家族が褒めてくれたり、息子が「何かやることない?」と聞いて農作業を手伝ってくれたりすることも本当に嬉しいです。
これからの目標をお聞かせください。
育ててみたい農産物がたくさんあります。今もイチジクや、ブルーベリー、ミカン、アーモンドなど色々果樹は育てているのですが、花が咲いて、実がついて…という成長過程を見るのが好きなので、もっと色々な果樹を栽培出来たらなと思っています。特に挑戦したいのはブドウ、中でもシャインマスカットを作ってみたいです。
家族も「お父さんもっと頑張れ!」と応援してくれているので、これからも喜んでもらえる農産物を作っていきたいです。