笑顔の実り。 vol.103(2022年9月号)
にしの もとひでさん|66歳
河内長野市鳩原地区 西野 元偉さん
お客様の温かい言葉が励みになる
農業を始めたきっかけについてお聞かせください。
父が兼業農家だったので、高校生くらいから畑の手伝いをしていて、就職してからも休日に手伝うといった形で農業に触れていました。私が一人で本格的に農業を始めたのは、10年くらい前からで、父が作っていた野菜と水稲を引き継ぎ栽培し、現在は無人直売所に出荷しています。特に会社を定年退職してからは、白ネギ作りに力を入れ始めました。白ネギは父がずっと作っていた作物の一つで、その美味しさに惹かれ、今年からは年に4回時期をずらして種まきをして、出荷量を増やしつつ、出荷時期が偏らないよう工夫しています。
農業をしていて大変だったことはなんですか。
野菜づくりは、毎年の天候との戦いが大変です。気温や天気は毎年全然違うので、去年と同じ作り方ではうまく育たないため毎年勉強です。
ネギは秋冬が旬の野菜で暑さに弱いので、夏場のネギの栽培は難しいです。根腐れを起こしてしまわないように、水はけを良くすることと土寄せのタイミングが大事になります。昔は手作業で土寄せを行っていて、夏場はとても重労働でした。今はネギ専用の機械を使うようになり、作業量を減らして、栽培量を増やせるようになりました。また山間部での農業はイノシシ、アライグマ、カラス等の害獣の被害が多く、対策が大変です。電気柵やネットを張っていても入ってくるので、試行錯誤しながら対策しています。
農業をしていて嬉しかった出来事はありますか?
無人直売所では集金箱を設置しているのですが、そこに代金と一緒に野菜の感想と感謝の言葉をメモに書いて入れてくださっていたお客さんがいました。とても温かい言葉で、励みになりますし、本当に嬉しかったです。そのメモは今でも取ってあり、時々見返しては、野菜作りの励みにしています。
白ネギについてお聞かせください。
白ネギを直売所に出荷する際、スーパーなどでは輸送・陳列の効率化のため切られている葉の部分を私は付けたまま出荷することにこだわっています。何故かというと、白ネギは緑の葉の部分と白い部分でそれぞれ味や食感が異なるので、白ネギの魅力を丸ごと味わっていただきたいからです。甘みと歯ごたえ、そして柔らかさ、焼いたらとろける食感になる白ネギは自信をもって本当に美味しいネギだと思います。白ネギといえば鍋料理のイメージが強いと思いますが、私のおすすめは白ネギの親子丼です。白ネギの緑の葉の部分と白い部分の両方を使用して親子丼を作ると、白ネギの甘みと異なる食感が楽しめてとても美味しいです。
これからの目標をお聞かせください。
目標は、白ネギの出荷量をもっと増やすことです。今年から試験的に出荷量を増やしていますが、安定的に増やしていけたらいいなと思っています。
そしてやっぱり何よりもお客さんからの声が嬉しいですし、励みになっているので、これからも無人直売所のお客さんを大事にしていきたいと思っています。そして私の野菜を買ってくれた人に安心して食べてもらえる安全・安心な野菜を作っていきたいです